ジグソーパズルⅡ
□標的75
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「…何か用？」
並盛を歩いていた雲雀は後ろの殺気に反応しトンファーを構えた。
「ルナはどこだぁ!!」
「凜…？知らないよ」
「ヒバリのとこじゃないってなると…」
「ねぇ」
話をしているスクアーロ達に声をかけた雲雀。
「凜に何かあったの？」
「こっちの問題だぁ！てめぇには「前からいいたかったんだ」あ゛!?」
「凜が君たちを大事に想ってるみたいだから行かせてあげてるけど、泣かせるようならもう渡さないよ」
「てめぇ…、喧嘩売ってんのかぁ？」
「そうとってくれても構わないよ」
雲雀とスクアーロの間に見えない火花が散りはじめた。互いに時計をつけているためルール上喧嘩はできない。
「ダメよスク！落ち着いて！」
「そうだよ、今はルナを早くみつけよ」
ルッスーリアやマーモンが言った。だけどスクアーロはいっこうに出した刃を収めようとはしない。
「オレァなぁ、未来での記憶をみて自分を責めた」
「｢？｣」
「後悔したんだよ、守ってやれなかったことになぁ」
「……」
未来での凜は自ら敵地に行ってしまった。それはスクアーロ達のためだとわかっていてもスクアーロにとっては守れなかったことと同じだった。
「…僕も同じだよ」
「！」
「凜を失った想いはいまでも覚えてる。あんな泣き顔はもうごめんだね」
トンファーをしまい雲雀は言った。
「だから笑っててほしいんだよ」
「奇遇だなァ」
「オレらと同じ意見じゃん♪」
「うふっ！愛されてるのねぇvV」
「オレはあ、愛し――Σぶっ」
「レヴィは黙っててよ。僕だって未来のことはなくても同じ想いだよ」
爆弾発言をしようとしたレヴィを蹴りマーモンもスクアーロ達の意見に同感した。
「凜なら山本武の家だよ」
そう言うと雲雀は去って行った。
(今度泣かせたら咬み殺す)(上等だぁ！)
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