ジグソーパズルU

□標的74
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『炎真とルイと戦ったの!?』


「家光と跳ね馬とバトっただとぉ!?」



ホテルに戻った凜は約束通り戦いの報告をした。さすがに家光やディーノを相手にしたと聞きスクアーロは怒った。



「てめぇ、ガキが無理すんじゃねぇ!!ひとりで戦って何かあったらどうすんだぁ!?ぼけぇ!!」


『ご…、ごめん…。でも「るせぇ!!」!』


「いいかぁ!?二度とひとりで戦うなぁ!!いいなぁ!?」


『…スクのアホ』


「あ゛!?」


『人の話は最後まで聞いてよっ!!バカ!!』


「Σう゛ぉお!?」


「あ、ルナ!」



凜は近くにあったボトルをスクアーロに投げつけるとそのまま部屋を出て行った。マーモンはそのあとを追いかけた。



「ルナの話も一理あるな。話くらいは最後まで聞くべきだぜ、たーいちょ」


「そうよ。どんな戦いだったかも聞かないで怒鳴るなんてルナが可哀相よ」


「まぁ、気持ちはわからなくもないがな」


「るせぇ!!黙れぇ!!」



炎真にとどめをさすことができなかったこともありスクアーロはいらいらしていた。そんなスクアーロを見てベル達は肩をすくめた。







***






いっぽう部屋を出て行った凜は並盛をぶらついていた。



≪お疲れ諸君≫


『!』



突然腕時計から声がした。凜は公園のブランコに腰かけると時計の声に耳をむけた。



≪この声は代理戦専用の腕時計をしている全ての者に届けている≫


『…』


≪私が虹の代理戦争の主催者であるチェッカーフェイスだ≫


『チェッカーフェイス…』



凜はヴェルデから聞いた話を思い出していた。確かの彼の話にもそんな名前が出てきていたはずだ。



≪今後このような形で毎回戦いの後に各チームの戦績を発表する予定だ。腕時計よりホログラムで映し出されるので戦略の足しにしてくれたまえ≫



その言葉のすぐあとにに表が出てきた。その表は倒した数や残り人数が記されてあった。



『(ヴェルデのところ…倒した人数が5人)』


「見つけた」


『!マーモン』




霧とともに現れたマーモン。




「帰ろうルナ。みんな待ってるよ」


『…やだ。スクには会いたくない』


「子供みたいなこと言わないで」


『子供だもん』



ムッと膨れて言う凜。こうなれば何を言っても聞かないだろうなと想いながらマーモンは大きなため息をついた。



「ルナの怒る気持ち、わからなくもないけどスクアーロの気持ちも考えなよ」


『?ただ八つ当たりしてきただけじゃん』


「違うよ。ルナを心配してたんだよ。僕やレヴィやベルやルッスーリアも同じように」


『…』


「不器用だからわかりにくいけど、僕はともかくスクアーロやボス達は君の事すごく大事に想ってると思うよ」


『……マーモン』


「…」


『今日はほっといて。頭冷やしてくる』



そう言うと凜はバトラーウォッチをとりマーモンに返した。その行動にマーモンは驚いた。



「ルナ!待って!」


『おやすみ』


「ルナ!」































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