ジグソーパズルU
□標的73
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「はい、腕時計です。
各チームごとに9本。
アルコバレーノウォッチが1本、
ボスウォッチが1本、
バトラーウォッチが7本です」
形が違った腕時計が3種類ケースのなかに入っていた。
「その名の通りアルコバレーノウォッチはアルコバレーノが」
『じゃあボスウォッチはボスが?』
「はい。そしてボトラーウォッチはそれ以外の代理の方がつけます。
ルールはいたってシンプルです。
ボスウォッチとバトラーウォッチを装着したチームの代理の方々に装着していただきボスウォッチを破壊されたチームは敗けです」
「やっぱりたたかうんだ…」
「でなくちゃな」
「よぉし!!」
やる気満々なヴァリアーに対してツナは冷や汗を流してビビっていた。あまりに違う互いの反応に凜は笑っていた。
「説明は以上です。ご清聴ありがとうございました、ハハッ」
「でもあれ…?アルコバレーノの戦いなのになんで狙われるのがアルコバレーノじゃなくてボスの時計なの?」
「う゛ぉおい!!バカかぁてめーはぁ!!」
「Σひっ!」
「本人でなく代理が戦うから代理戦争なんだろがぁ!!」
「あっ、そっ…そっか!!」
「僕らアルコバレーノは代理の戦闘中見ているだけかい?」
「それは…あっ、忘れてました!」
尾道は今度は肘までふくをたくし上げた。そこにも文字がぎっしりと書き込まれてあった。
「基本的にはそうなります。戦闘力の高いアルコバレーノが戦いに参加して同時に2つのおしゃぶりが破壊されるようなことがあれば大問題ですからね、へへ」
『アルコバレーノってそんなに強いんだ…』
凜は隣にいるマーモンをまじまじと見ながら言った。
「ただし私の上司は“懐かしいプレゼント”を用意してるから楽しみにしてろと申しておりました」
「「(懐かしいプレゼント!?)」」
マーモンとリボーン表情が変わった。
「しかし何故腕時計なのだ?キーホルダーでもアクセサリーでもよかろうに」
「鋭ひっ、フヒフハッフヒャーヒヒヒッ!!あなた様の存在がツボにはいりました!!ヒャハハハ!!ウケる!!」
「Σどーいうことだ!!」
尾道は腹を抱えながら笑った。対して笑われたレヴィは怒った。
「すいません…ヒッ、また大事なことを言い忘れていました!時計であるのは戦闘許可時間をお知らせするためです、フフッ」
『戦闘許可時間…?』
「ええ。今回の戦いには時間制限があります。戦闘は1日1回一定時間いつ始まるかもわかりません。この時間は開始1分前と開始と終了時間をお知らせするのです、フフ」
「随分変則的ねぇ…でも1日でたった一回でしかも一定時間なんてあっさりしすぎない?」
「とんでもございません!バトルロワイヤルですから、ハハッ」
「バトル…ロワイヤル…?」
「すべてのチームが一斉に同時に戦う形式です。自分のチーム以外は全て敵ということになります」
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