ジグソーパズルU
□標的72
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『ん…きょーや…?』
「もう夕方だよ」
『Σ!ご、ごめん…』
まるで叱られた子犬のように落ち込む凜。そんな彼女を見て雲雀はくすりと笑みをこぼした。
「凜、おいで」
『?』
雲雀に手招きされた凜は素直に従った。雲雀は近づいてきた凜の腕を引き自分の膝に座らせた。
『――ッ!?恭弥!?//』
チクリと首筋に痛みがはしり凜は驚いて雲雀をみた。雲雀はふっと笑いそのまま凜にキスをした。
『ん…』
「印でもつけとかないと君のまわりは害虫が多すぎる」
『害虫って、』
凜は苦笑を浮かべた。
『あたしは恭弥が一番だよ?』
「当たり前だよ」
その言葉を聞くと凜は嬉しそうに笑った。
(さて帰るか)(今日はゆっくり休みたい…)
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