ジグソーパズルU

□標的71
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「ししっ、まんまガキのフランだ!!」


「フッ」


「やべ、妖精が見える」




フランの言葉に全員が肩を落とした。




「オンブラコッコ、ドンブラコッコ。妖精よ立ち去りたまえ〜」


「何やってんだあいつ」


「まじない!?」


『いや、違うでしょ』



今度は訳のわからないダンスを始めたフラン。どうやらスクアーロ達が誰なのかわからないようだ。



「クフフ、あなた達ヴァリアーは影が薄すぎたんですよ。フラン僕です!わかりますね、お前の師匠です!!」


「たまげました、びっくりです―」


「クフフフ」


「こんな山の中にパイナップルの精が」


『パイナップルっ』



凜はフランの言葉にぶっと笑いをこぼした。



「よく見るとロン毛のあなたは見覚えありますー。というよりこちら側のみなさんは知ってますー、ひとつの集団ですよね」


「やっと気づいたか」


「虫歯菌だ」


『Σぶっ!!虫歯菌って、あはははっ!!(笑』



凜は腹を抱えて笑い始めた。



「なんでバカうけしてんだぁ!!お前も虫歯菌のひとつだぞぉ!!」


『マジか』


「Σいま気付くなぁっ!!おせぇ!!」



そんなコントじみた会話を凜達がしている間にフランはまた訳のわからない踊りをはじめた。



「骸様…落ち着かれたほうが」


「離しなさい千種、私も若いのです」



骸もフランの言葉で怒りを覚えていた。



「オレは殺すぜ!!」


「待てベル!!」


「果汁出しなっ」


「わっ」



フランはベルのナイフを頭を下げた避けた。被っていたリンゴは透けてそのままナイフは地面に突き刺さった。



『あれは幻覚か…』


「ヘルプミー!前髪切り忘れた頭の悪そうな虫歯菌がいかにもオリジナルって感じのダサダサナイフ投げてきたー!!」


「にゃろ」


『頭の悪そう――Σいたっ』


「笑うなっ」



フランの言葉に笑いをたえていた凜。そんな凜をベルは殴った。



「とまるびょん、フラン!」


「わっ」



今度は犬が逃げて行くフランの前に立ちはだかった。



「パニくる気持ちはわかるが落ち着けって。オレらは味方だぴょん」


「びょんとかいい顔で言えるのはバカだからだ!きっとバカの精だ。触るとバカがうつる」


「Σんあ!?」


「遊びはここまでだ。逃がさんぞフラン!」




そして今度はレヴィ。































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