ジグソーパズルU

□標的69
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「なんでデイモン、最後に凜にお礼言ったんだろう…」


「まだわかんねぇのか?ダメツナ」


「え?」


「凜の転換炎でできた幻覚だぞ」


「Σえぇっ!?」


『ほんとに気付いてなかったの…?』




凜は自分の幻術にも気が付かなかったツナに呆れたようにため息をついた。




「10代目!!」


「凜!」


「Dの呪いが解けたんだ!」



デイモンの幻覚により異空間に飛ばされた山本達は帰ってきた。同じように投獄されたアーデル達も戻ってきた。



『恭弥!』


「!」


「(Σ押し倒したーっ)」



凜は雲雀を見るなり飛びついた。突然とあまりの勢いで凜を受け止めきれず雲雀は転倒した。



「痛いよ、凜」


『…っ』


「…泣いてるの?」


『泣いてない…っ!きょーやのばかぁっ!!』


「…泣いてる」


『泣いてないィ…っ!!』


「はいはい」



雲雀は自分の袖で凜の涙を拭った。それでも泣き止まない凜を見てため息をつくと抱きしめた。



「僕はここにいるよ」


『…知ってる』


「じゃあ泣かないでよ」


『…きゃーや』


「なに?」


『…やっぱあとでいい…』



離れて振り返るとツナ達やシモンファミリーがじっと凜達のやり取りをみていた。



「…何見てるの?咬み殺すよ(黒」


「Σひぃぃい!!すいませんっ!!」


「おい雲雀ィ!10代目に武器向けんじゃねェ!!」


「まぁ落着けって、獄寺(笑」



わやわやはしゃぎはじめたツナ達。凜はそれを見ながら笑ってはいたがどこかうかない表情。



「どうしましたか?凜様」



主の表情の変化に気が付いた夜月は話し掛けた。



『…なんかどんどん、暗殺者って位置から遠のいてるよね、あたし』


「?」


『普通の女の子になってきた』



それが悪い事とはいわないが彼女にとっては大きな問題だった。あの兄のことだ。甘い考えなどもってはいられない。



『…どんどんあたしじゃなくなってきてる気がして仕方ない』


「凜様…」


「それが本当のお前なんじゃねぇのか?」


『リボーン…』


「悪い変化ではねぇと思うけどな」



リボーンのその言葉にも凜は難し表情を浮かべていた。



「ボンゴレ、シモンよ」


『「!」』


「最後に伝えるべきことがある」































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