ジグソーパズルU

□標的67
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「ぐぁっ!!」


「エンマ「人の心配をしてる場合じゃありませんよ」ぐっ!」



「後ろがガラ空きですよ!」






――ドンッ





「っ!」



ツナに攻撃を仕掛けようとしたデイモンを蹴り飛ばした凜。



『シルバ、形態変化』


「そんなも――!」



凜はいっしゅんでデイモンとの間合いをつめ蹴り上げた。だがそれは幻覚で別の所から攻撃がくる。



「だから後ろがガラ空きです」


『そうかな』


「!?」



凜の後ろにいたデイモンはツナの攻撃を受けて吹き飛んだ。凜はやってきたツナと背中あわせになった。



『ひとつやってみたいことがあるんだけど、付き合ってくれるよね?』


「もちろんだ」



先程ルイにもち掛けられた話しを凜はツナに話した。



『――って訳』


「でもそんな指輪を使えるのか?」


『長い話はあと』


「もし使えなかったら「大丈夫」!」


『信じて』


「……わかった」



ふたりはふたてに分かれるとそれぞれ作戦通り動き始めた。炎真もルイから話をきき同じように作戦を実行し始めた。



「何をしても無駄ですよ」


『やってみなきゃわからないでしょっ』


「っ!」



デイモンを蹴り飛ばした凜。その先にも同じようにツナやエンマ達に攻撃され飛ばされた分身たち。



『リオル!!』





“雪の氷結(ギアッチャーレ・ニヴェーレ)”





「!足が…っ!」



一か所に集められたデイモン達の足が凍りはじめた。



「ルイ!!」


「なに…!?」



炎真の声と同時にルイが光のシモンリングを使い大きな光を放った。デイモン達の視界がそれにより奪われた。



「凜!」


『…』



ツナに呼ばれた凜は首にかかっているリングを手に取りじっとそれを見つめた。







――「リン、生まれてきてくれてありがとう」





目を閉じると思いだす、未来でみた両親の夢。



『(お母さん…)』


「千堂さん!」




凜は指輪を指にはめた。同時に大きな力が放たれた。




「なんだ!?」































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