ジグソーパズルU

□標的66
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『でも術士が憑依してる隙にほかの術士に体を乗っ取られるなんか、あたし聞いたことないよ』


「僕もですよ。おそらくいくつかの条件を必要とする難易度の高い奥義です。しかも最近手に入れた」



D・スペードは思惑通り大地の属性である砂漠の力を使って骸の体を乗っ取ってしまった。



「復讐者!」



やっと現れた復讐者。あまりに遅い登場にツナ達は少し驚いた様子。



「一刻を争う非常事態が起きた」


『非常事態…?』


「憑依された六道骸の肉体が暴走し我々の牢獄を破壊している」



その犯人は言わずもわかる。先ほどまで骸と戦っていた男、D・スペードだ。



「D・スペードは六道骸の肉体を手に入れ人の領域を超えた。脱獄するのも時間の問題だ」


『脱獄したらまず間違いなくここに来るだろうね』


「左様。次世代ボンゴレであるお前たちを始末しにくるだろう。我々の力で対処することもできるが今はそれを避けたい」



『…だったらD・スペードはあたし達に任せて』


「凜!?」



思いもしない言葉にツナは勿論ほかのものたちも驚いていた。だけど凜はいたって真剣なまなざしだ。



『やることもある。だから…』


「…オレからも頼むよ。でもそのかわりお兄さんやシモンの皆を牢獄から出してくれ!!」


「僕も同じ意見だ!」



三人はゆるぎない真っ直ぐな瞳で復讐者に訴えた。




「…10代の時を経てようやく2人の誓いが果たされたか。いいだろう。Dも倒せば牢獄のファミリーを解放する」


『信用しても?』


「約束は守る」


『「!」』



包帯をとった復讐者は記憶でみた男だった。凜は勿論ツナやリボーン達も驚きを隠せなかった。



「何ものなんだ!?」


「バミューダの輝きとともに復讐するもの」


『……』


「来たな」




カッと大きな光と共に放たれた炎。雲雀と凜はさっと襲ってきた炎を避けたがツナ達は獄寺と山本により守られた。



「遂に我々と同じ属性を手に入れたか」


「ヌフ」


「この声!!」



異様な雰囲気とともに避けた空間から現れた長い黒髪の男。




「ごきげんよう」



誰も息を飲んだ。

































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