ジグソーパズルU

□標的60
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「なぜ初代ボンゴレが我々シモンをこの世から抹殺したかわかるか?」


「…」


「それは我々の先祖が持っていたボンゴレに対抗しうる力を恐れたからだ。それこそが大空の7属性に対をなす――」





――大地の7属性!!





「この炎はシモンの誇りを取り戻すための炎」


「お前は間違ってる」




ツナの言葉を聞いて炎真はピクリと反応した。




「お前達のつらい過去も怒りの理由もわかった。だが人を傷つけることは誇りを取り戻すことじゃない!!」



「アーデルハイト下がってて。僕ひとりで十分だ」


「「!」」



炎真の不思議なちからによりツナを除く守護者たちは壁や天井にブチ当てられた。そして守護者達は互いにぶつけられた。



「みんな!!」


「なぜ君にだけ攻撃してないかわかるかい?ツナ君には初代シモンががT世に受けた苦しみをしっかり味わってほしいんだ」


「エンマ!!」



雲雀たちは負けじと立ち上がった。



「いくよ」



だが重い重力が彼らの上にのしかかった。その重みにより守護者たちのボンゴレリングが破壊されてしまった。



「やめろ!!」



大きな力がぶつかり合った。ツナは天井に叩き付けられた。



「脆いなボンゴレ。これでもまだ未完の力だぞ」


「未完!?」


「シモンリングと初代ボンゴレの血は7日ほどで完全に馴染む。つまり今の能力は完全な覚醒状態の1/7にすぎない」


「これで…!?」


「う゛ぉおい!!そこまでだ!!」


「外野はひっこんでろ」



氷の刃がやってきたスクアーロ達を襲った。みなギリギリでそれをよけられたせいか額から冷や汗が流れていた。



「帰ろう、アーデルハイト。簡単に殺しちゃいそうだよ」


「そうだな。息の根をとめることなどいつでもできる。奴らに味わわせるべきは生き地獄」


「クロームちゃんも連れてくよ。デートする約束してるからね〜ん♪」


「クローム!!」


「ツナ君は自分の心配したほうがいいよ」



ツナのボンゴレリングまで潰されてしまった。ツナは押しつぶされた天井からボロボロになって落ちた。



「今日この日がボンゴレの終焉のはじまり。そしてシモンの門出だ。

帰りましょう、聖地へ」




壁を突き破って炎真たちは会場から姿を消した。



「おいツナ!!しっかりしろ!!ツナーッ!!」



































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