ジグソーパズルU

□標的59
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「どうやら犯人の目的は“罪”の破壊だったようだな」


「そのようじゃな…」



リボーンは地面に散らばっている“罪”を見ながら冷静に言葉を発した。9代目も彼の言葉に納得した。



「大切なボンゴレの家宝が…」


「心配いらないよ。これは犯人を欺き捕えるためのニセものの“罪”じゃ」



9代目はツナを安心させるように言った。ツナは驚いたように声を上げて9代目は説明を続けた。



「本物の“罪”は隣の部屋の金庫にある。

どのような兵器や死ぬ気の炎も通用しない。わしと守護者の7属性の炎を練り合わせた頑丈なシールドに守られてな」



「さすが9代目!」



獄寺は尊敬のまなざしで9代目をみた。9代目はさらに重たげな表情ではなしを続けた。



「犯人は必ず捕まえるよ。山本君をあんな目にあわせてしまったのはわしの責任じゃからな」


「9代目…」


「た、大変です!!金庫が破られていますっ!!」



頑丈な炎に包まれていた金庫は破壊され、なかにあったはずの罪までもが奪われてしまっていた。



「ん!?部屋のなかになにかいる!?」



ガナッシュが懐から拳銃を出して構えた。



「なっ」



拳銃は突然浮き上がりばらばらに分解された。同時に爆煙のなかから鋭い氷が飛んできた。



“雷シールド(スク―ド・フールミネ)”



ガナッシュは頑丈な雷の防御壁を張った。だが攻撃はその壁を貫いた。



「危ないっ!!」



他の守護者の手により救われたガナッシュはすぐに体制を立てなおした。



「一体何ものだッ!!」


「7属性の炎で守るなど“罪”の場所を教えているようなもの」


「!!」


「え…?」



煙のなかから姿を現したのはシモンファミリーの8人だった。全員が己の目を疑った。



「“罪”は返してもらうよ。この血は僕らシモンファミリーのものだから」


「え…っ」


「どういうことだ?」


「わからん…」


「何を…言ってるの?」



ツナはまだ状況を理解できないでいた。友人だと思っていた炎真が敵だということをまだ受け入れられないのだろう。



「聞いての通り“罪”を手に入れるために我々はこの継承式に来た」


「“罪”が目的…?」


「ってことは…」


「山本をやったのって…」


「僕らだよ」


「「!!」」


「千堂凜も山本武同様虫の息だ」


「「!!」」


「凜まで…」
































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