ジグソーパズルⅡ
□標的59
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「雲雀の奴も凜とは会ってねぇらしいぞ」
「そっか…」
昨日からずっと行方不明の凜。ツナや雲雀はもちろん獄寺達も心配していた。
間もなく継承式ははじまろうとしていた。
「凜はいなくても平気なの？」
「あいつはヴァリアーでもあるからな。山本と違ってなんとでも言い訳がつく」
「そ、そっか…」
今回は凜がヴァリアーであることが吉と出たようだ。
＊＊＊
「受け継いでもらうよ、Ⅹ世」
９代目の手には代々受け継がれた赤い液体の小瓶“罪”。そしてツナの後ろには守護者達。
――キィィィン
「｢!?｣」
「何だ!!」
「耳があ!!」
会場に鳴り響く音。あまりにひどい音に皆が両耳を塞ぎ苦しむように声をあげた。そして同時に爆発が起こった。
“円陣防御”
９代目を囲って防護壁が張られた。視覚と聴覚が奪われても部下やスクアーロ達は状況をなんとかしようと動いていた。
「９代目！」
「ああ、“罪”がッ!!」
９代目が持っていた“罪”が割れてなかに入っていた液体がこぼれていた。
「建物を完全封鎖せよ！何人も逃すなっ!!」
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