ジグソーパズルⅡ
□標的56
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「粛清委員会？」
「ええ。これからこの学校の治安は並中の風紀委員ではなく至門中の粛清委員会が守ります」
「ふーん。面白いけど…それには全委員会の許可が必要になるな」
「許可はもうとりました」
「！」
「力ずくで」
「ワォ」
アーデルの持つ写真にはボロボロになった並中生。彼女が一人で倒して無理矢理許可のはんこを押させたようだ。
『(このひと…)』
「僕がその申し出を断っても君は諦めそうにないね」
「当然です。力ずくで納得してもらいます」
いまにも喧嘩が繰り広げられそうななか何かに気づいた凜ははっとなり雲雀とアーデルの前に立つ。
『恭弥、相手は女の人だよ？落ち着いて』
「彼女が振り掛けてきた喧嘩だよ」
『ごめんなさい鈴木さん、悪気はないの。別に喧嘩しないでゆっくり話し合えば…ね？』
「(この娘…)」
アーデルに向かってにっこり笑う凜。アーデルは少し険しい表情を浮かべたあと凜らに背を向ける。
「今日は引きますが、また後日」
それだけ言い残すとアーデルは応接室をあとにした。凜はアーデルが去ったあとも扉を見つめ難しい表情を浮かべていた。
『…ねぇ、恭弥』
「？」
『この辺で黒い制服着てるのって…、至門中だけ？』
「…僕の知る限りではね」
『そっか…』
(シモン)(どっかで聞いたことあるんだよなぁ)
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