ジグソーパズルU

□標的54
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「勝ったぞ!!」

「ツナくん!!」

「ルナ!!」


勝利を喜び仲間たちが次々と二人を囲む。凜は邪気の炎を消費しすぎたのと、緊張がきれたのとで倒れる。

それを受け止めたのは大好きなひと。


『恭弥…!』



ぎゅっと抱きしめられ驚きながらも凜は抱きしめ返した。その表情はとても嬉しそうで目にはうっすらと涙が浮かんでいた。


「ガハッ」

『!』


少し離れたところでは生き残った桔梗に攻撃するヴァリアー。


『レヴィ、やめなよ…』

「なぬ?」

『たぶん、一般人だよ。ただ何かあって白蘭に人生を変えてもらったんじゃない…?』

「一般人とは…、やすい言われようですね…」


桔梗はゆっくりと体を起こしながら言葉を発した。目先には雲雀に肩を借りている凜。


「我々はパラレルワールドなら各分野で天下をとった人間だ!!だがこの世界ではくだらぬ不運によりそれは叶わなかった。白蘭様はそんな我々の憤りを力にかえてくださったのだ!!」

「黙れ」





ドンッ




「ザンザス!!」

「るせぇ!!」


桔梗の頭を撃ったザンザスをしかるツナ。だが部下であるルッスーリアたちを見て桔梗が死んでいないとしる。


「……」

「どうした?」


何か思いつめた表情でいるツナにリボーンは話しかけた。ツナはそのままの表情で答えた。


「勝ったのは勝ったけど…、本当に勝った意味なんてあったのかな…」

「大ありに決まってんだろコラ!!よくやったな沢田!!コラ!!」


光のなかから現れたのはユニとリボーンを除いた五人のアルコバレーノ。なかにはバイパーことマーモンの姿もあった。


「事情はすべてわかってるぜ。おしゃぶり状態のオレ達にユニが炎を通して教えてくれたからあ」

「ユニが?」

「ええ。ユニは白蘭が倒された場合、どのような影響が起きるかも我々に教えてくれました」


































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