ジグソーパズルU

□標的68
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「あのリングの炎は初代シモンとボンゴレが、僕たちの友情を認めた証なんだ…」


「凜の言葉にツナとエンマの心が反応したんだな」



リボーンの言葉はデイモンの怒りに油を注いだ。デイモンはまずツナより先に凜を潰すことにしたようだ。



「貴様は生きていたらやっかいだ…っ!死ねっ!!」



今度は躊躇なく振り下ろされた鎌。だがその攻撃は凜には当たらなかった。



『…ツナ…?』



凜を救ったのは骨を砕かれ動けなかったはずのツナだった。凜は驚きながらツナの顔を見た。



「凜」


『?』


「ありがとう。あとは任せろ」


『…うん』



ツナは抱えていた凜をルイの近くにおろすとデイモンに目を向けた。



「この炎はオレと炎真だけの炎じゃない。

お前に苦しめられ引き裂かれたボンゴレとシモンの誓いの炎だ!!



「なぜ立ってられる!!お前の骨は粉々に砕いたはずだ!!」


「大地の炎の重力コーティングだ」



砕かれた骨はそれぞれ炎を帯び互いに強くひきつけあうことで完全に修復されるだけでなくより強力な骨格をつくった。



「馬鹿な!」



ツナの大空の属性の炎“調和”があるからこそできること。デイモンは信じられないと言った様子だった。



「大空と大地の、ジョットとコザァートの炎がオレを突き動かす。デイモン、お前を倒せと」


「ふざけるな!死んだ人間が!」


「生きている、この炎のなかに」


「!!」



デイモンはツナに殴り飛ばされた。



「おのれ、なめるなっ!!」



異常なまでのスピードの正体は大地のちから。重力によってデイモンはツナに引き寄せられていた。




“]BURNER!!”




ツナの攻撃はデイモンに直撃した。



「たて。このような炎で死ぬならこの時代まで生き延びることはなかったはずだ」


「ばれ…たか…」



もはやひとというには程遠い。体に目や口があるのだから化け物といったほうが正しいだろう。



「今のはジョットとコザァートの炎。お前を倒すのはオレとエンマの炎だ!」


「こうなれば見せてやるぞ!」


『(デイモンの炎圧が異様に上がってく…)』


「最後の賭けだな、デイモン」































――決着のときがきた。































To Be Continued..
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