ジグソーパズルⅡ
□標的39
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「凜」
『恭弥…！』
雲雀は凜の元へくるなり彼女をぎゅっと抱き締めた。傷の痛みに表情を歪めながらも凜は雲雀の背中に手を回した。
「心配、させないでよ」
『ごめんね…』
ふったりは顔を見合わせ笑った。そのあと凜の視線は入江に向けられた。
『正一、聞きたいことがある』
「何だい？」
入江は武器を向ける獄寺や雲雀から逃げるように凜の元へやって来る。
『都亜は何で生きてるの…？』
「…彼に会ったのかい？」
『そうじゃないけど…、彼の部下から聞いた』
「…この時代のありえないことの多くは白蘭さんが起因している。都亜のこともそのひとつだ」
『白蘭が…？』
「同じようなことなら…、ベルフェゴールの兄の話を知ってるかい？」
『ベルが殺したって聞いてるけど…』
「そのとおりだ。だが彼の兄もまたこの時代で生きてるんだ」
『！』
ベルなら自分のように感情に踊らされないだろう。だからまんがいち出会ったとしてもきっと大丈夫、だけど何故か不安が過ぎった。
『ベル…、みんな…』
――どうか無事で、
To Be Continued..