ジグソーパズルU

□標的58
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凜は少し離れた場所に身をひそめていた。



「待ち人来たらずね。沢田は今朝何事もなかったように登校してたわ」


『(ツナ…?ツナを待ってたんだ…)』


「これがボンゴレ。炎真の書いた助けを求める手紙を無視したのよ」


『……』



いまいち話の内容が理解できない凜。取り敢えず凜は話に耳を傾けていた。



「計画を変更させる必要はないわね」


『(計画…って…?)』


「ボンゴレの継承式は成功させる。それがシモンを復興させるための条件よ」


「わかってる」


『(決まり…か)』



凜はいちはやくここから去ろうとした。だが後ろから攻撃がきて、凜はそれをよけた。



『なんだ、バレてたの』


「雪の守護者、千堂凜…。何故あなたがここに」


『いろいろあったの』


「なんでもよろしいですが、話を聞いてしまったようですね」


『……』



アーデルハイトが武器を構えた。凜も同じように武器を構えた。



「あなたは敵わない。私たちには」


『何を――!』



突然体に乗っかってきた重力。凜はそれに倒され地面に這いつくばる状態になった。



『なに…?これ…っ』


「自分のちからに自惚れましたね」


『…っ!?』


「あなたは弱い」


『…!』



ぱっと光ったかと思うと鋭い何かが凜の体を貫いた。



「これでボンゴレの脅威は消えた」



凜の指輪を手に取りアーデルハイトは呟いた。
































to be continued..
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