ジグソーパズルU

□標的49
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「ルナさん」


『…?』


「あなたはどこまで白蘭のことを知っていますか?」



ラルが横になっている場所にある木の上であたりを見渡していた凜にユニは声をかけた。



『パラレルワールドの知識を共有できる能力は相当体力を使うから、あまり使えない…くらいかな』


「なんで使えなくなるの?」


「私は…力の枯渇と衰えだと思っています」


「Σんな!!衰え!?」



ユニの悲しそうな横顔をよそにツナは彼女の言葉に驚いていた。そばにいたラルは再び横になると呟くように言った。



「…たしかに代々大空のアルコバレーノは短命だしな」


「え!」


『……』



周りが重い表情を浮かべるなかユニ本人は綺麗でけがれのない純粋な笑顔を浮かべていた。



「白蘭が私をここまで必死に欲する理由もそこにあります。一刻も早くトゥリニセッチの真の力を引き出し自分のものにしたい。だからこそ白蘭は焦っているのです」


「え?」


「今の白蘭は何をするかわかりません。私を手に入れるために全てをかけてくるでしょう」


「Σえーッ!!」


『「うるさい」』


「Σんなーッ!!」



ビビりまくるツナに向かって揃って発砲したリボーンと凜。そしてある意味ふたりは似ているのではないかと最近思い始めたツナ。


「だが自分だけでなく白蘭の力も弱まってるってなんでわかったんだ?」

「わかるんです。うまく説明できませんが…あの人と私は似ているから」

『あたしはある意味ツナとも似てる気がするけど』

「私もそう思います(笑」

「Σなぁ!?オレと白蘭が似てるーッ!?」

「それと皆さんにお伝えしなければならないことがあるんです」


かがんでいたユニが立ち上がり目を伏せながら言った。その姿は随分と落ち着いていて真剣だった。


「私はもう逃げません」

『「!!」』

「え!?」

「ダメだよあきらめちゃ!」


ツナは慌てたように言う。だが周りのリボーンやγ達は驚くが彼女の決意に口出しをしようとは思いませんでした。


「諦めたわけではありません」

「え!?」

「それだけは昔からずっとわかっていたんです。ここが白蘭との最後の戦いの場所になることが。明日夜明けとともに始まる戦いで全てが終わります」


ツナや話を聞いていたハル達はごくりと生唾を飲み込み緊張を露にした。


「白蘭は他のパラレルワールドの自分の考えや知識を共有できますが裏を返せば全ては繋がっていてひとつしかないということです」

「実体はひとつ…」

『つまり一人を倒せば全てが壊れる』

「はい、もう恐ろしい未来の待つことのない平和な過去へ帰れるはずです」

「最大のピンチは最大のチャンスでもあるということじゃな」

「この戦いに勝てば…、ついにみんなで平和な過去に帰れる」


































To Be Continued..
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