ジグソーパズルU

□標的44
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「さーてそれじゃあお互いの参加戦士を発表しよっか。あ、ここは唯一相談して決められるとこだからね」


「白蘭サン…リングを持たない僕は無属性でいいですよね!」



静かに二人が睨み合う。入江はごくりと息を飲みながら目を逸らさず答えを待つ。



「んん、まぁ特別にいいでしょ」


「だったら綱吉君、僕らのメンバーは決まりだよ。
ボンゴレの参加戦士は大空に綱吉君、嵐は獄寺君、雨は山本君、雪は凜さん、無属性は僕とスパナが適任だ」


「待たんか!!オレが出れんのはおかしいではないか!!極限に我流と修行をしたんだぞ!!」



間を割ってやって入ってきた了平は怒りを露わにしていた。もちろん納得しなかったのは了平だけではない。



「僕は出るよ」


「Σひっ、ヒバリさん!!」


『恭弥、落ち着こ』


「落ち着いてるよ」


『うーん…そうだね』


「Σ納得して終わんないでよ!」



凜は雲雀の言葉に納得しとめるのを止めた。そんな彼女に入江はツッコミをいれた。



「待てって、恭弥」


「ディーノさん!」


「考えてみろよ。ツナ達がミルフィオーレに勝てばその後はどいつとでも好きなだけ戦えるぜ。少しの辛抱じゃねーか。なっ」


「……急いでよ」


「ああ、わかった」


『「(Σ説得うまくなってるーっ!!)」』


「よし、お前が決定しろ。ツナ。このメンバーでいいのか?」


「え…、は…はい」


「それじゃ次は僕らミルフィオーレの参加戦士を紹介するよ」



白蘭はニコニコと笑いながら言った。



「雲は最も頼りになる真6弔花の優しいリーダー桔梗。晴は殺したいほど生ける屍デイジー。霧は真実を語る幻影の巨人トリカブト♪」


「それじゃ足りてない!お前達の霧の数は3だぞ!!」


「まあ!」


「困った」


「なーんて言わないよ。あと二人はここに」




そう言って現われたのはふたりの術士。凜の表情が少し険しくなる。



『雪は?』


「ああ、彼はちょっと訳あってね。戦いには間に合うよ。やっぱり問題あるかな?」


「そんなの…!」


反論を出そうとしたバジルを止めて凜は白蘭に目を向けた。白蘭は目そらすことなく凜の言葉を待った。



『いいよ、別に』


「ルナ殿!」


『いいからいいから』



凜は真剣なのかおどけているのかわからない表情。そんな彼女をバジルは不思議そうに見ていた。



「一番大切な勝敗ルールだけど、ターゲットルールでいくよ」


『ターゲットルール…?』


「簡単なルールだ。お互いに敵の標的となるユニットを一人決めその標的がやられた方が負けとなる」


『ってことは大将を立てるってこと?』


「そうだよ。因みにターゲットはさっきのルーレットですでにチョイスされてるんだ」



白蘭の声と同時にルーレットから放たれた光がデイジーと入江に当たった。



「ミルフィオーレの標的はデイジー。ボンゴレの標的は正チャンだ♪」



二人の胸に刻まれたターゲットマーカー。その的から死ぬ気の炎が吹き出した。



「標的者は自らの死ぬ気の炎を灯すことにより他のプレイヤーとの差別化をするんだ。標的者が生きてる証明にもなるだろ?」


「とれない!!」


「バトルが終わるまでとれないよ。標的の炎が消えたら負けだからね」


「生命の源である死ぬ気の炎をここまで流していては命に関わるのでは?」


「それがタイムリミットだよ。もう一度言うけど、どんな理由でも標的の炎が消えたら負けだからね」


「入江君!!」



ツナ達は膝をつき苦しむ入江のもとへいく。入江は息を荒くして大丈夫だと告げた。



「それじゃこの勝負の審判を紹介するね」


「「我々にお任せを」」


『あれは…』


「チェルベッロ!!」





空から降りて来たのは二人の女。




「我々はミルフィオーレのチェルベッロ機関。それ以外何者でもありません」


「この子達は公平だよ。それよりズルしてるのは君達のほうじゃない」


「99.99%の殺気を消しているのは見事としかいいようありませんが、わずかに0.001%あなた方の基地ユニットから人の気配がします」


「チッ」


『スクアーロ!』



凜はスクアーロの出現に嬉しそうな顔を浮かべた。もちろん彼女だけではなく山本も喜んでいた。



「観覧席から参加者への通信は禁止です。観覧席へは各所に設置されたカメラからの映像と我々の声と味方の音声しかはいりませんのであしからず」


「なお観覧席は完全防御壁で出来ており観覧席への攻撃は反則し、負けとなります」


「では3分後に開始します。用意してください」



































To be continued..
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