ジグソーパズルU

□標的41
5ページ/5ページ









『でない…』



地下15階の修行場。凜は雪の炎を出すべく葛藤を繰り広げていた。



「やる気はあるようですが、覚悟が足りないようですね」


『……』



図星をつかれたのか凜は口を閉ざした。あぐらをかきながらふてくされる彼女は子供らしくみえた。



『…悔しかった』


「くやしい…?」


『アジトに殴り込みにいって戦ったくせに、好きな人を目の前にしたら安心して…そしたらボロボロに負けて、』


「ようは自分を負かした幻騎士を沢田様が圧倒的に倒したことが気に入らない、そういうことでしょう?」


『Σうっ、まぁ…そうかな』



それを聞くと夜月は頭を抱えてため息をついた。夜月にとって彼女の悩みは驚くくらい小さなもののようだ。



「安いプライドですね」


『Σ!』


「幻騎士以上に強い白蘭を倒すために、あなたは強くなればいいでしょう?」


『…そうだね』




ぎゅっと握られた拳。同時にヴァリアーリングから白く透き通った炎があふれ出た。あまりの美しさに夜月は驚きを隠せない。



「死ぬ気の炎は純度が高ければ高いほどその特徴は強い。雪の炎の特徴は防御、そして変化」


『ここから転換炎…?』


「はい。ほかの炎をイメージし雪の炎から色を変化させるのです」


『ほかの炎をイメージったって…』


「先に言っておきますが…」


『Σうわぁっ!?』



凜はいきなり仕掛けられた攻撃をギリギリでよけた。夜月はそのまま攻撃を続けやめようとはしない。



「本番では炎を転換させる時間なんてありませんよ」


『この…っ』

































こうして凜の転換炎の修行が始まった。




































To Be Continued..
次の章へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ