短編小説
□我等は子供!!
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『わぁ!かしわもち、おいしそうっ』
今日はこどもの日。
梵天丸さまのお家で宴会です!
「ははっ!父様、くすぐったい!!」
きゃはきゃはと騒ぐ子供達。
花、梵天丸、竺丸。
離れたところには小十郎。
『こじゅさま、どうした
「「花、ほらこっち!!」」
うん』
ぐいぐいと手を引かれ、小十郎を気にしながらも花は歩き出す。
「おもち、おいしいね」
『うん』
やはり小十郎が気になるのか、生返事。
「花ちゃん、こっち」
なにを思ったのか竺丸は花の小さな手を引いて外へ出て行く。
「っあ!梵もいくー!」
ぱたぱたと梵天丸が後を追う。
その後では、楽しそうな親達。と、
寂しそうに何かを見上げる小十郎。