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□fast kiss
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「･･･んー?」
パールは一度背を向けて、何かを口にしてから戻ってきた。
頬が少し膨らんでる。
「･･･ねーぱーるー」
「何だ、ダイヤ?」
「何食べたのー」
「･･････飴。」
いいなぁ、オイラも欲しい。
あ、前にもこんな事あったっけ･･･
「それ、残ってる?」
「御免、此れで最後･･･」
「そっか･･･」
しゅん、と項垂れる。
んー、飴食べたかったのに。
そしてパールは、付箋だらけのネタ帳を開いて、ネタをチェックし始めた。
んー、とかあー、とか少し声を零して、落ち着いたのか話しかけてきた。
「･･･でな、これ･･･」
「うん」
「このネタが、こうで･･･」
「うん」
「･･･そんなに、飴、欲しいのかよ」
「うん･･･え?」
気付かれた?
いや、当たり前か。
パールの話ちっとも頭の中に入って無いし。
本当にそんなに欲しいのかな･･･
欲しい。
はぁ、とパールは溜息を付いてからこっちを向いた。
そのまま顔を近づけて･･･って、え?
「･･･んっ･･･む、ぅ･･･」
唇に当たる柔らかな感触。
すると、口を割って中に何かが入ってきた。
丸くて、小さめで、少しすっぱい物。
「･･･え･･･えぇ?」
「･･････やるよ」
ぽつりと呟いたパールの顔はとても赤かった。
そしてそう言うオイラの顔も熱かった。
fast kiss
(･･･がレモン味なんて)
(ありきたりすぎるね)
短い!
ふと思いついたネタ。