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そんな風に考えながら、今日もパパの本を読みふける華には、まだ恋なんて先の話かも。
「華」
本棚のお部屋にいた華を、パパが迎えにきてくれる。
最近の華は、この部屋がお気に入り。
だからパパも華を捜す時は、真っ先にここに来る。
「なあに?お仕事終わったの?」
「はい、たった今。一緒にケーキ食べませんか」
お仕事が終わって、一番に食べるケーキはいつも華が一緒。
これは華とパパのルールみたいなもの。
「うん!!お疲れ様、パパ」
「はい」
そう言って、パパのほっぺにするキスも、何回目なのか分からない。
いつまでこんな日が続くのか分からないけれど、今のところ華の一番はパパだ。
でも、パパとママが出会えたように、華にもきっと素敵な人がこの世界のどこかにいるんだろうな。
それまでクラスのお友達には、華の一番はパパだと、胸を張って言っておくよね。
多分、みんなは「え〜〜?」って変な顔をするはず。
だって、クラスの女の子は大概、自分のお父さんは嫌いって言ってるから。
なんか、かわいそうだよね。
・・うん、華のパパは幸せ者だ。
Fin.
→→華ちゃんには、まだまだ恋は早いようです。余談ですが、女の子はパパ似の方が美人になるそうな・・どうなんでしょう?
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