木漏れ日日和

□脱出
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彼女の名はアクリア。




漆黒の瞳に艶やかな黒髪のキリッとした印象を与える少女。



私より3歳年上。




だけどキリッとした容姿をしているのに、性格はわりと穏やかだ。



しかも、しっかりしているし、お姉さんらしい。




まあ、要するに姐御肌ってわけ




一筋の情報によると、マジギレすると、ヤバイらしい。




触らぬ神になんとやら……




私はそこの部分だけは徹底している。





と、まあ、余談はこの辺にして…



「―――支度をするわね。今日、外は暑いかしら?」




クローゼットに近寄りながら彼女に聞く。



「そうですね〜。少し涼しい格好をなさっていては?なんだかんだ言っても、もう梅雨明けしましたからね」



クローゼットの中に顔を突っ込んで服を探していると、横からひょいとアクリアも顔をのぞかせた。



「私がセリアス様に似合うのを見立てるので、それまで少し座っていてください。……またあの夢をご覧になられたのですか?顔色がよくありませんよ」




かなり心配している彼女にセリアスは渋々口を開いた。




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