アフタースクール
□第一章
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転校生なんて派手な肩書き持ったヤツなんか視界にいれたくもなかったけど、
そいつは磁石みたいに教室中の視線を引き寄せていた。
(………すげ)
なんつったって超絶美少年。キラキラし過ぎて発光作用あんじゃないかっていう。
白い肌とか紫色の瞳とか。手足なっげーしたぶんありゃ日本人じゃねぇよ。
「うっわ…王道来た…!」
「…………」
(おーどー?)
男なんざ嫌ってくらい毎日死ぬほどみてるっつーのに、いまさらどんなイケメンが現れても正直高校生男児は嫌悪を抱くだけ。
…のはずなんだけど、なんか知らんが例外もいるみたいですねぇ。
そんなアホが俺の幼なじみなんて信じない信じてやらない信じたくない。
「達也!こんなオイシイ展開なのになんでそんなつまんなそうな顔してんだよっ」
「…………」
右側から変な音がした。気がしたけど気のせいだよね。うん。