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□正夢
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(うわぁ‥うっわ〜これは‥ヤバいヤバい)
最初は軽いキスをしてきた高杉だが、徐々に深いものになっていき、濃厚なキスを繰り返している。
普段の高杉はなかなか自分からキスをすることがなく、たまに銀時をからかい半分に軽い口づけをすることがあっても、こんなに濃厚なものは滅多にしない。
(ヤバいって‥あの高杉からキス!!しかもエロい!)
高杉に求められている、という事実だけで銀時は興奮がせり上がってきて最高潮に達していた。
「‥っは‥銀時ぃ‥」
気が済んだのか、ようやく高杉は銀時の唇を解放した。
「‥ッハァ‥ハア‥どうした?いや‥マジで!」
銀時は床で横になる高杉を見下ろすと、珍しくも弱々しい目で、見つめる姿があった。
「‥夢をみた」
「えっ夢?」
高杉はコクリと頷く。
「‥どんな夢?恐いの見たの?」
高杉は考えるように目線を、少し横にずらす。
「…恐い夢か…ふっ‥確かに恐いかもなぁ‥出来ればもう見たかねぇ…なぁ…銀時?」
「ん?」
「…死ぬなよ」
「何それ」
すると銀時は下にいる高杉をあやすように抱きしめた。
「だ〜いじょうぶ!」
「……」
「俺は此処にいる、お前もな」
「…っ」
その優しい声に安易を覚え、高杉は不覚にも涙が出そうになった。
それを隠すように、高杉は銀時の肩に顔を埋めた。