メイン
□はいからさん
3ﾍﾟｰｼﾞ/4ﾍﾟｰｼﾞ
さっきまで、嫌というほど見た高杉の体だが、銀時はまた体が熱くなるのを感じた。
「えっ‥どうしたの‥晋ちゃん!!‥もしかしてまだ足りなかっ「ちげえよ、これ着てみろ！」
そう言うと脱いだものを差し出された。
近くで見ると、かなり上等な着物であることがわかる。
「‥えっ、今俺が着るの?」
戸惑う銀時をよそに、高杉は可愛いらしい笑みで、こくりと頷く。
「とりあえず着てみたのを見てから、何をやるか決める、…サイズも見てぇし」
大人しく着物を受け取った銀時は、このような、着物を着たことがないので、少し戸惑いつつも、高杉がいつも着てるように、少し着崩した感じに着てみた。
（俺が着たらヤクザみてぇにならねぇかな‥）
不安を抱きつつも、着用した銀時は、立ち上がり高杉に見せるように、腕を組んだ。
「…どうですか?」
「……」
高杉は、銀時を目を丸くして凝視した。
その視線に銀時は恥ずかしくなり、少し違うところに視線を向けた。
「ヤッパリちょっと小さいケド‥まあ着心地は悪くねぇよ」「…」
「紫色とか着んの初めてだぞ?ヤッパリ主人公としては、こんなイメチェンなかなか出来ねーから、かなりレアな銀さん見てるぜ高杉！」
「…」
「…」
「…」
「あの‥何か喋ってもらえませんか、銀さん流石に恥ずかしいんですけど‥」
「‥‥げ」
「ん?」
すると高杉は立ち上がり、着物の襟を勢い良く開けた。
「脱げ!!」
「はぁ?ちょ‥なに」
「いいから早く脱げ!!加齢臭うつっちまうだろうが！」
「オィィィ!!まだ銀さんはオッサンじゃねぇぞ!!」
「似合わねーんだよ！てめぇは、いつものダセェ服着てろ！」
「オィィィィ！！」
（クソっ！せっかく笑ってやるつもりだったのに…）
（なんで…似合ってるんだよ！）
カッコイイだなんて絶対に言わないけどな！
end 次ページ解説です。