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□はいからさん
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「そんな今更‥攘夷戦争のときも、普段着で着てたじゃねぇか」
「そのときから気になってたよ?」
「…」
高杉は考えるように、少し首を傾げた。
「…何でって言われてもな…自分に合うと思うから着てるだけでだ、派手なの好きだし」
「へ〜、今は何着くらい持ってんの?」
「…多分、羽織り含めて30着くらい?」
「はぁ!?30着ぅ?お前!男がそんなっ‥いや、テロリストがそんな持っててどうすんだよ!!売っちまえや!」
「俺はテメェと違って、お洒落なもんで」
とニヤリと笑う。
(お洒落って‥テロリストが自分で言っちゃったよオイ……でも…何か‥可愛いじゃねぇかぁ〜!!)
「つーかよ銀時」
「はい?」
うつ伏せだった銀時は体制を高杉のほうに向けてた。
「もしかして、欲しいのか?」
「何を?高杉を?」
「死ね。‥ちげえよ着物だ。」
「あ〜」
「俺のお古なら、やってもいいぜ?」
銀時はその言葉に少し考えた。
(お古ってのは少しムカつくが‥でも高杉のお古‥高杉の匂いとかも染み付いてるかも!‥何か良くね?恋人の服を着てるとか、ラブラブカップルみたいで‥あっ‥でも‥)
「サイズが合わな…」
その瞬間に高杉は鋭い睨みをかましてきた。
「…誰がチビだと?」
「いや!それはまだ言ってない!いや‥欲しいわ!着物!俺全然持ってないしっ」
高杉は少し顔をしかめたが、次の瞬間に羽織っていた紫色の着物を脱ぎ捨てた。