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□言葉よりも
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「高杉〜」

気だるそうに呼ぶと、それに合わせくれてるかのように、気だるそうに顔を向けてくれた。

「あん?」
「愛してる」

すかさずに言うと、高杉は目を一瞬大きくしたが、それはすぐにいつもの顔に戻り、何事もなかったように、ジャンプを読み始めた

「ねぇ、無視?」
「…」

本格的に無視を始めた、高杉は、全く聞こえてません。というように黙々とジャンプを読んでいる

「あ〜出ました〜シカト攻撃ぃ〜」
「…」

断固として無視を決める高杉に、銀時は少し淋しくなったが、それと同時に良いことも思いついた

「なるほどね〜そうゆうことしちゃうんだ〜」
勿論その言葉も高杉は無視した
が、次のことだけは無視することは出来なかった

「……!?っ」

ぞくりと背筋に走った原因は、高杉の削ぎだしのうなじを、ぺろっと銀時が舐めたからだ。

高杉はバッとうなじを押さえ、ソファーの隣に座る男を、キッと睨んだ

平然と隣に座る銀時は、ニヤリと笑っている
「てめぇ、何しやがる…」
うなじを押さえながら高杉が睨む

「いや〜あんまり高杉が無視するんで寂しくて、あと白いうなじがエロいから誘って‥「ねぇよ、ボケ」
高杉は銀時の真逆に座った。
それを見て銀時の中で何かがプチンと切れ、高杉を肩を無理やり引き、ソファーへ押したおした

高杉は状況を把握すると、溜め息混じりに口を開く
「何のつもりだぁ?銀時ぃ‥」

銀時を見上げると、死んだ魚の目はどこへ行ったやら、射抜かれそうなほどの目で高杉を見つめていた

「何のつもり?そりゃこちらのセリフだ‥せっかく久々に来たと思ったら、ジャンプばっかり見やがって」

そうゆう、銀時の目はどこか悲しさを帯びていた
別に涙目なわけではなく、むしろ普通の人が見たら怖がってしまうほどの強い目だ
だが、高杉の目には泣きそうな顔に見えていた

まるで子供のような…

「…っあ」
そう考えていると、銀時の手が高杉の白い太ももから尻をいやらしく撫でる。
もう片方の手は元からはだけている襟元に手をいれ、乳首を撫で回した。

「っん‥あ‥銀と‥っ!」

言い終わらないうちに、銀時が唇に噛みついてきた

「…っ〜」
声を出したくても出せない状態になり、更に銀時が舌を入れてくるものだから、高杉は理性が狂いそうになっていた

眉間に皺を寄せ、必死で堪えていると
銀時の舌が、すっと離れていった

「…っぷはぁ」やっと解放された高杉は

息を整えながら、銀時を見上げた。

「…ハァ‥ハァ銀と‥」
「覚えてねぇのかよ‥」
銀時は顔を下にして呟いた
「?…ぎん‥」
「お前が‥言葉よりって…」

その台詞に高杉は固まった

我に帰った銀時は苦笑いしながら、
「ははっ‥わりぃガキみたいに‥悪かったな!忘れてくれって無理か‥」高杉の上からどこうとした
その時
「銀時!!」

いきなり名前を呼ばれて、次の瞬間には高杉に抱きしめられていた

「…」
ちょっと高杉の胸の辺りに頭を抱きしめられていて、はだけた着物の襟からは、甘い香の香りがして思わず目を閉じた。
すると高杉は、愛しそうに、銀時の頭を両手で優しく包み、おでこに触れる程度のキスをした

唇はおでこから離れると、白くフワフワした頭へとゆっくり落ちていった
まるで女神が祝福のキスを与えているような光景に銀時は酔いしれた
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