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□お遊び
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「……銀時、おい!起きろ」

眠りの世界から引き戻された、銀時は声の主を見上げた

「…あれ?高杉だ、何で?アレぇ?」

徐々に目が冴えてきた銀時は辺りを見回した。
もう夕焼け空だ

「お前は…ありえねぇよ、寝るかぁ?普通…鬼ごっこの最中に」

はぁ〜と高杉が溜め息をついた

(あ〜そうでした)鬼ごっこで逃げてる途中だったが、急に飽きてしまい、ちょうどいい木の木陰で寝てしまったのだ

「かくれんぼで寝るのは、認めてやるが、鬼ごっこではねるな」
と高杉が真面目な顔で銀時に言い聞かせた

銀時は、それはどうなんだろうと思ったが、
「うん、…わりぃ」
と言って立ち上がった。

すると高杉に肩をぽんと叩かれ

「まぁ、何にせよ…捕まえた!」

と、悪戯ぽく笑った。

「…」
「さっ、早く帰るぞ日が暮れ…」

次は銀時が高杉の肩をガッチリ掴み自分に引き寄せた

「銀時?「鬼ごっこよりもよ…」



「もっと楽しいことがあるぜ?」

そう言って高杉の口びるに噛みついた。

「!?」
驚いた高杉は状況が把握出来ず、銀時のされるがままだ

それをいいことに銀時はそれを、もっと深いものにした

「…っん…」
隙間から高杉の苦しそうな声が漏れた
しかしお構いなしに舌を入れようとした瞬間

「!?」
高杉に思いっきり突き飛ばされた

高杉はうつむいた状態で何も言わず、ただ走りさっていった

銀時は去る高杉をぼんやり見つめ
(あ〜、…やっちまったか)
と、夢心地に考えていた。



それから何日間も高杉は口を聞いてくれなかった
今更ながら銀時は抑えられなかった自分を深く後悔した。



数日後、松陽先生の留守を守っていた銀時は縁側で足をブラブラしていた

すると、玄関に人影が見え、何だと思い向かうと

「…高杉?」

高杉は銀時に気づくと顔を下に向けた。
銀時はちょっとショックを受けたが
「…松陽先生なら今日は留守にするって、昨日言ってただ「知ってる!」

じゃあ何なんだと思って見つめていると
やっと高杉は顔をあげた。
しかし、その顔は怒っているものではなかった
頬が赤く染まっていて、息も少し荒い
「たか…」

名前を呼ぼうとした途端に、高杉に着物の襟を掴まれ

まるでファーストキスのように、本当に軽く口づけされた

今度はこっちが混乱していて、離れた唇に目が釘付けになった
そしてまた下を向いた高杉が小さくつぶやいた。

「…忘れられなかったんだよ、こないだの感覚が。頭に焼きついて、離れなくて…」
「高杉…」
「なぁ、銀時」

高杉は顔を再度あげた。
少し涙目で上目使い
「俺…どうしたらいい?」

銀時は何言わず、ただその小さな体を抱きしめた




それから数年後


「…んっ、…ふ」

部屋の一室で銀時に馬乗りしている高杉は、一進に相手の口びるを、むさぶっていた。

「…っぷは、お前…随分と今日はキスしてくんなぁ」
銀時が少し荒い息で言った

高杉は笑いながら

「昔をな…」

「思い出しんだよ」

「昔って、あのキスしただけで真っ赤になってた純情高杉時代?いや〜あれは、可愛かったなぁ〜なのに、今では何を間違ったか、こんなに淫乱…「誰のせいだ」「…スミマセン、俺です」


高杉は銀時から、どくと真っ正面にすわり足を崩した

「…銀時」
見ると、悪戯ぽく笑った高杉がいた

「鬼ごっこよりも楽しいこと教えてくれんだろ?」

銀時も、ニヤリと笑い、高杉の腕を思いっきり引いた




(今の君も昔の君も思いは変わらない)






初仔銀高です!
何かグダグダ?

…頑張ります!

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