メイン

□奪う2
1ページ/1ページ

続きです。





「じゃあ〜次のページ…ゴリラ!!元気いっぱいに読め」

「はいっ!!」
近藤は勢いよく立ち上がり、背筋を伸ばして読み始めた

「…ゴリラの否定はしねぇのかよ」
と、土方が溜め息混じりにツッコんだ。
今は四限の現国の時間、つまり銀八の教科だ。
だが昼前ということもあって、教師も生徒もダルそうにしていた

銀時がふっと後ろの席に目をやる
一番後ろの窓側

赤いシャツを着た不良少年 高杉が外をきだるげに見ていた
授業にちゃんと出ている時点で不良かどうかは怪しいが
銀八の授業以外は余り出ていないらしい

(…結局こないだのは何だったんだ?告白でもねぇし…ただのからかい?)

ぼんやり考えながら無意識に高杉を見つめていた

すると視線に気づいた高杉とモロに目があった

(…ヤッパリ綺麗な顔してるなぁ)

と呑気に考えていると
高杉はおもむろに、羽織っているだけの学ランの下に着ている赤いシャツのボタンを一気に外した

(!?何考えてんだアイツ!)

今はまだ寒い時期だから暑くてやった無意識の行動ではない
明らかに挑発している行動だ

銀時は少し動揺しつつ、授業中であることを思い出し、目線をそらした。

ちょうど、近藤が読み上げたときだったので、銀時は今の文の補足を説明するため、黒板に向きを変えた

後ろで舌打ちが聞こえたきがした



授業が終わり
チャイムが鳴った

「明日の予習してこいよ〜あ〜と高杉、準備室にきなさい」
そうゆうと、一足先に銀時は準備室に向かった

着いて、煙草に手をのばすと 扉がすっとあき、さっきよりボタンを閉めた高杉が入ってきた

「…随分早いな」
「何のようですか、先生?」

高杉は少し嬉しそうに見えた

2人は向かいあわせの席に座った

「さっきのは何だ?」
「さっきのって?」

高杉はしらばっくれたような顔した


「あ〜もしかしてこれのこと?」
というと、今度は赤いシャツ全てのボタンを外した

「…」
白くて薄い皮膚が露わになる

すると、高杉は銀八の首に腕を絡め

「オレを好きになれば、いくらでも好きに出来るんだぜ?銀八」

こないだも思ったがコイツの色気はハンパない威力を持っている。

当然、銀八も男だから、一瞬流されそうになった…

が、しかし



「俺はガキには興味ねぇよ」
言った途端 高杉の目が少し揺らいだ

「ましてや、親に金出してもらってるのにろくに授業に出ないなんてガキがやることだ」

そうゆうと銀八は高杉の腕を外し、ドアへ向かった

「先生!!」
振り向くと、高杉は悔しそうな顔で

「…後悔するぜ」
と、珍しく自信なさげに小さくつぶやいた。

それを見ると、銀八はほくそ笑んで

「俺を落とすくらいになってみろよ」
と言って部屋を出た


(さ〜て、これからどうしてやろうかな)

銀八の楽しみがまた一つ増えた。



何かよく分からないですね!
素直じゃない2人って感じです。
また続きそうですね

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ