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□好み
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「俺はヤッパリ、セクシー系の美女がいいな〜付き合うなら」
「……」
万事屋のソファーの上でテレビを見ながら、銀髪の男はそうボヤいた。
その横でジャンプを読んでいた高杉は冷ややかな視線を送っていた。
「いや〜こんなブリブリなアイドルより、セクシーなお姉さんのほうがよっぽどそそるよなぁ〜」
テレビではブリブリの衣装を着たアイドルが数人、これまたブリブリなポーズを決めていた。
「や〜こうゆうの好きになるのは、ロリコンの中年親父くらいだから、銀さんはやっぱもっとお姉様的な‥「てめぇも親父だろーが、クソ天パ」
ジャンプを床にたたきつけ、高杉がソファーを立った。
「はっ!?いやいやまだ銀さんは中年親父じゃねぇし若いから!!てかどこ行くんだよ!?」
「帰る、邪魔した」
そのまま玄関に向かおうとする、高杉の腕を掴み、自分の胸の中に引き寄せた。
「…放せ、クソ白髪天パ」
「さっきより酷くなってんですけど、てか何で怒ってんだよいきなり」
(わかんねぇのかよコイツは‥)
イライラを抑えつつ、高杉は冷静を装って、口にした。
「何でもあるめぇ、ただ用事を思い出しただけだ。てめぇは色っぽい女でも連れ込んでイチャイチャ
「ヤッパリそれで怒ってたのね〜」
「!?」
(コイツ気づいてやがって‥)
「ばっかだね〜お前以外に誰かいるんだよ!ここまで好みのやつが恋人なのに、他の女に行くかよ」
高杉はうつむいた状態なので表情はわからない
「…女がいいんじゃねぇのかよ」
途端に銀時は高杉の小さな顔を掴んで軽く触れるくらいのキスをした。
「だから!!全部お前のことだって自覚ねぇのか?お前ほどの色っぽいセクシー美女がどこにいるよ?」
「…ッび美女って!俺は男だっ!」
顔を真っ赤にさせて、必死に照れを隠す高杉は可愛いさ百倍で、再度抱きしめた。
「!銀ッ…」
「あ〜もうそのさらさら黒髪ショートも色白の肌も切れ長の目も華奢な体も、ツンデレな性格も溢れてる色気も俺のドツボにハマりすぎ!あとその‥」「もういい!!」
耳まで真っ赤にした高杉は銀時を押しのけて 水を飲んでくると言って足早に台所へ行ってしまった。
銀時は笑いをかみ殺しながら、ジャンプを拾い上げようと腰を下ろした
その背中を高杉は見つめ小さな声でつぶやいた
「銀時ィ、俺はな」
お前の魂に心底惚れているんだぜ?