過去拍手

□政宗 OR 幸村
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縁側に転がる憎らしい程、可愛い寝顔。
こいつ、本当に『日ノ本一の兵』なのか?
背後に立っていても気付いてないし……





――寝首をかかれるぞ、私に





真田忍隊に入って二年。
この時を待っていた。





――真田幸村、討ち取ったり





抜刀し、それを振り上げた瞬間固まった。
確かに眠っていたはずの彼が、しっかりと目を開けて私を見ている。





――ああ、まずい





「死を恐れてはおらぬが、お主を妻にしてから死にたかったでござる」





――はい?





私の胸を貫いたのは、二槍ではなく真っ直ぐな想い。





――我が殿、戻らぬ私をお許し下さい





<END>
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