過去拍手
□政宗 OR 幸村
1ﾍﾟｰｼﾞ/3ﾍﾟｰｼﾞ
怪我って、コレか？
「…………」
真田のヤロー
覚えてやがれ！！
純情な顔した悪魔め。
何が破廉恥だ！何がお館様だ！！
この腹黒がっ！！！
「た、大変でござるぅっ！！政宗殿が……政宗殿が怪我をぉぅっ！！！」
どう見てコレが怪我になる？
ただの掠り傷じゃねーかよ！
ちょっと人差し指の先から血が出てるだけで、あんな大袈裟に騒ぎやがって……
迫真の演技なんざ何処で覚えて来た！！
お館様はそんな事まで教えてくれるんかいっ！！
「Ｗｈａｔ？どうした血相変えて」
「あーいやー…」
言えない……
言えるわけない……
政宗が心配で飛んで来たなんて。
「I see（なるほど）、俺が心配で飛んで来たってハラか」
「へっ？」
やばっ！
声、上ずった。
ばれたか？
ばれたのか？？
「なわけねぇ事ぐらい分かってんだよ」
と政宗が笑いながら言った。
「お前は、俺が死んだって来やしねぇんだ」
「そんな事ないし！ってかこうやって来てるし、ちゃんと心配だってしたし！」
何でフォローしてんだ、私。
いや、現に心配したし、正直怖かったし。
政宗が怪我したなんて、あんな慌てて言われたから……
「Ｒｅａｌｌｙ？」
見れば、何だか嬉しそうな政宗がいて。
ああ、私、こいつの事……
「心配、したよ」
「嬉しいぜ」
好きだったんだ、と初めて気付いた私なのでした。
真田、感謝してやる！！
Next 幸村ver.→