強欲な願い
□第19話 罪は・記憶は…
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あれから私は元の世界に戻され長老の所へ連れて行かれた。
「長老様…罪人を連れて来ました!!」
「ウム…ご苦労、下がってよい」
「「はっ!!」」
そう言って私の腕を掴んで連れて来た男二人は頭を下げて部屋から出て行った。
「さて…アルティナよ、なぜ禁忌を犯した?」
『フッ…長老は知っているくせに私に聞くのですね』
グリードに秘密を話していたあの時に長老が力を使って見ていた事など知っている。
「流石だな、アルティナ…。ワシがお前のいた世界を透視していた事が分かるとは」
『長老それでどうします?私を死刑にしますか?』
「フッハハハ…面白い奴だな流石ワシが見込んだ者よ、いや…怖いもの知らずのだけか?」
『…………』
「まぁ罪は犯したのだからな処分をくださなくては…。
アルティナ…お前の処分は、お前が居た世界での記憶と力を全て消し新しい任務を受ける事にする…」
『なぁ!!!長老…そんは…』
そんな…あまりにも酷すぎる。だが仕方ない事だ罪は償わなくては…。
グリード…お前と過ごした時間は決して忘れないからな…。
「では行くぞ…」
長老のはそういって魔法を唱え…その言葉と共に私はグリードの居た世界の記憶と力を無くし気を失った…。
「これでいいのだろうか…」
その場には長老のその呟きが寂しそうに響いた…。
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