Umineko
□喧嘩
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「もぅっ!ベルンなんて、知らないんだからぁ〜!」
─バタンッ!
ラムダは勢い良くお茶会場のドアを閉めた。
「……………フンッ!」
でも、私は完全無視して、梅干し紅茶を飲む。
「…いいのか…?アヤツを放っておいても……、」
ベアトが心配してるのか、控えめに聞いてくる。
でも、私は…
「知らないわ!ラムダなんか!もとはと言えばラムダが私の好きな梅干し紅茶をまずいとか言うからよ!」
私はベアトをきつく睨んだ
「…だが、しかしだなぁ…そんなくだらない事で─」
─ドンッ!
…私が急にテーブルを叩いたから、ベアトがビクッと飛び跳ねた。
「くだらない?!何言ってんのよ!?…梅干し紅茶をなめんじゃないわよっ?!梅干し紅茶はね!あの紅茶独特のしぶさと…、梅干しの酸っぱさが絶妙なバランスの味わいを引き出してるわけ!…わかる?!ベアトには、きっとわからないでしょうねっ!?」
「………(わからない…)」
ベアトリーチェはベルンカステルに聞こえないよう、そう、心の中で呟いた…。
「だいたい!ラムダがさっき食べてた、あの甘ったるそうな飴玉や、クッキーは何なわけ?!…甘いだけじゃないの!…それなのに、あの子ったら、私が梅干し紅茶を飲んでみるよう…、すすめたら…──」