恋涙〜賢者の石〜


□到着ホグワーツ
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「ハリー、どうしてリナなんかの後ろに隠れてるの?」
「…っ」

 リドルがハリーを追うようにリナの後ろに回るがハリーは素早くミサトの後ろに隠れてしまった。リドルはますます首を捻る。すると先程から傍観していたリナが愉快に笑い出した。

「もぉ〜っ…ハリーったら本当に可愛い!!スカートを穿いたの初めてだから恥ずかしいんですって♪」
「君が魔法でスカートの丈を短くしたからだろ?!/////」
「膝上10cmに止めたんだから褒めて欲しいわ。アタシは15cmにしたかったのに!!それでそのニーソを穿いて輝かしい絶対領域をアタシにs「黙れ奇人変態。ポッターの耳が腐るだろうが馬鹿野郎」

 再び暴走し始めたリナに見事な廻し蹴りを放ったミサトにアクアは無邪気に拍手を送っている。どうやらこれは三人の日常茶飯事のようだ。無駄に賑やかな日常茶飯事にリドルは引きながらもハリーに目を向けた。ミサトが廻し蹴りを放ったことで前回からお預けを食らっていたハリーの制服姿を遂に拝める事が出来た。

「スカートってスースーする…似合わないよね」
「似合わないなんてないよ、似合ってるよ!!」
「…リドルの方が似合うよ」
「ごめんハリー、それどっちの意味?(汗)」

 ハリーのどっちにも聞き取れる発言にロンが思わずツッコミをいれるとハリーはリドルから隠れるようにロンにしがみついた。途端にリドルの視線が殺気を纏いロンを見据える。ロンは内心では自分は悪くない、悪くない!!と思いつつオロオロとハリーを見た。

「ハリー、何恥ずかしがってるんだよ!!只の制服のスカートじゃないか!!」
「だって僕、今までずっとズボンしか穿いたことないもん…だから、なんだかリドルに見られるのはイヤ…」
「?!」

 ハリーの発言にリドルがショックを受けているとリナがニンマリと笑いながらハリーをリドルの前に押し出した。ハリーはリドルと目が会うと途端に真っ赤になり目が泳ぎ俯いてしまった。

「ほらハリー、リドルに見せたかったんでしょう?」
「チッ…チッチガウよ!!リドルが…スカート、穿いて欲しそうだったって言っただけでっ」
「判ってるわ、ハリー♪貴女の為に校則違反ギリギリで改良(という名の改造)するから!!絶対似合うわよ!!フワッフワッのドルチェを穿いt「行くぞ阿呆。じゃあ後でなポッター」

 三度の暴走を始めたリナの首に手刀を入れたミサトは気を失った彼女を抱き上げ、アクアに目配せし人並みに流れて消えた。
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