恋色台詞選択★51
□04.「変態なコトはしないように!」
1ページ/1ページ
夜通し研究した実験の実証には失敗したが、今日に限っての魔理沙はそう悪い気がしなかった。
怪我こそしたものの、火力が強い分には問題無いし、動けない間もパチュリーから借りた本で暇は潰せる。
要は、アリスが甲斐々々しく世話を焼いてくれたおかげで、寂さや痛みを、一人で感じる事なく済んだのである。
「服、脱がすわよ」
「…は?」
「脱がないと肌が拭けないでしょうが」
アリスは温水で湿らせたタオルを持っていて、上海人形と蓬莱人形が魔理沙の服に手を掛けるところだった。
「Hなコトするんじゃないぞ」
「…。しないわよ、そんな事」
「したいくせn」
「上海、」
「ちょ、私は怪我人だぞ!!!」
「冗談よ」
ため息をつきながら、アリスは蓬莱人形にも小さな濡れタオルを持たせる。
「前の方はさすが気恥ずかしいでしょうから、蓬莱にやって貰うわね」
そう言って、アリスは魔理沙の肌にタオルを滑らせた。
何だかんだ反抗しても、アリスがそんな風に扱ってくれるのが、単純に嬉しくて。
どうか朱く染まっていく頬がアリスにばれませんように、と、魔理沙は思った。