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□空回りラプソディー
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「…お、おはよ、千早」

「…、何挨拶くらいで噛んでんの? 意味わかんねー」


はっ、とバカにしたような笑みをこぼしたあと、0.1秒も間を置かずに自分の言動を後悔した。




『何挨拶くらいで噛んでんの?』


そんなこと、言うつもりなんてないのに。

おはようって、笑って返せば、日向だって笑ってくれるのに。…あぁ、また泣きそうな顔をしている。


…そもそも、噛むほど俺に怯えるようになってしまったのは、全て、俺が原因なのに。



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