short

□ドラマチック
4ページ/71ページ



…そもそも私が自分の世界に入っていた理由は、この人にあるわけで。


多分同い年くらいの、バイトの男の子。

背が高くて、髪は真っ黒で少し長め。ぱっちりした二重の目。


上手く表現出来ないけど、…少女マンガのヒロインが恋しちゃうかっこいい男の子が現実に存在したらきっとこんな男の子なんだろうなぁという感じ。




…そんな彼に見惚れながら、思わず自分の世界に入ってしまっていたわけで。




「…えと、」

「あ、はい」


お金をカウンターの所に置こうとすると、スッと彼の手が伸びてきて、置こうとしたお金を直接受け取った。



次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ