short

□僕が愛して君が憎んだ
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この店の窓際の席は、人間観察をするにはもってこいの場所だった。

慌しい人の流れを、ゆっくりと時間が流れるこのカフェから眺めるのが、私のお気に入りだった。


今日は会社が休みだったにも関わらず、わざわざこのお店に足を運んでしまったのは、このお店のゆったりとした空気を、時の流れを、求めていたからかもしれない。




『ブブブッ』

「っ!」


テーブルの上に置いてあった携帯が振動する。

その機械音に、ぼんやりと外を眺めていた私の思考が一気に現実に引き戻された。



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