すとーりー
□己が選びし獣道
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「よい天気だね・・・」
ぽつり。 玉座に座した黒衣の王が呟く
「まことに。」
傍らの従者が ふと外を見る
長のおおされるとおり よい天気だ 。 従者を目を細める
「・・・王サマ どうかした?」
不意に謁見の間に しゃらん。と金属の音
紫の髪をさらり揺らして青年が乱入する
解り易く不快な態度をとる翡翠色の従者をちらと見、青年は王へと視線を戻す
「どうしたんだよ。気持ち悪い
言ってる事と表情が正反対だよ?」
従者が刀に手をやるのと 王が手でそれを制するのはほぼ同時。
従者が青年をぎろと睨み 一歩後ろに下がる
「―――調度いい 」
王は手を膝の上に置く
それだけを見れば祈るような形で
「調度、旭は居ない事だ」
己が選びし獣道
――― それは晴れ渡った空のように 清々しくて綺麗で
そして■■い お話。