すとーりー

□とりあえず謝ろうね
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チュンチュンと 雀の声が響く爽やかな朝 空気も澄み「ぎゃああああっ!!」




モノローグも掻き消す近所迷惑な絶叫が響く
雀 逃げましたよ?




パン!

襖が勢いよく開けられ
寝巻のままクナイ構えた青年が飛び込んでくる



「――どうしたっ!?」


既に臨戦体制。

が、目の前で腰を抜かしているのは当家の居候少年

尚、彼らの中で一二を争う猪突猛進勇敢野郎だったり。

とりあえず物騒な侵入者では無いだろう





「・・あ、 あ・・・・。」

顔面蒼白となりながら 彼はぷるぷる指差す



「あ?」



指差すその先。 そこを見るや 『びしっ!』と音を立て石化する

手からクナイがカラリと落ちる


「・・・な ななっ・・・? υ・・!」




二人の視線の先に居たのは見慣れた長い銀髪とツノ。

ただし





目はいつも以上に大きく、睫毛がとにかく長い
腰はくびれてるし なんか背も低い







ようするに


どっから見ても女の子。







「おおお・・・おまっ・・・・!」

「なんじゃこりゃああああ!!」






当の本人は 紅葉のように小さな自分の手をじっと見 フリーズしていた。













とりあえず謝ろうね






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