ストーリー

□拝啓 梅の里の君へ
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―――某れは何に例えるべきなのだろう


某れは無様に脚を投げ出し
虚にただ地を見るだけの自分の視界に無遠慮に


『お前』独特の色をふわり。と揺らせて

膝を折って入り込んだ





眉を寄せて困るような表情とはうらはら。
もう一つの独特の色を笑うように細めながら







きっと

例えるなら 某れは







――――――『孵化』。









拝啓 梅の里の君へ
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