ストーリー

□鳥とは自由の象徴
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其れは 梅雨の僅かに晴れ渡った日の事。






屋敷の中でほうきを片手に眉を釣り上げ怒鳴る白い髪の少年

彼が怒り狂うのは 説教の一つでもしてやろうと思った矢先 その相手が逃げたから


片端から襖を開け、部屋を見て廻るが件の者は見当たらない


青筋を立てて何処へ行ったと怒鳴る彼を全く気にせず 当事者は屋根の上で寝そべっていた



先程までうつらうつらとしたいた彼は起き上がり 呟く




「・・・・・・・・鳥」




ぴょん と銀の長いみつ編みが跳ねる

と 同時に


「ああ! キサマ屋根の上に・・・!!」


飛び降りた彼を 目ざとく見つけた少年が ほうきを振り上げる


が、


「なっ コラ!待たんか――っ!!」




たたたた・・・ と少年を気にせず走り去る彼に追いつく事は出来なかった












鳥とは自由の象徴






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