ストーリー

□だから君達に贈ろう
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「・・・で、 なんで凹んではるの?」


唐突にさらりと聞かれた


バレてたか あれ?俺そもそも凹んでたのか?


「話してラクになる事もあんで?」

無理にとは言わへんからなあ とにこにこ付け足す



重苦しさがないせいか 話してみよっかな とちょっと思える
あ、やっぱり悩んでたのか

どう言い出せば言いか
キュッとクナイを拭きながら考えた




「――― いや 俺 一人だけ人間だからさぁ・・・」

「はい?」とでも言いたげな顔をする
が こちらが続けるのを待つ


「いや〜 なんていうか
俺 一人だけ何の変哲も無い一般人だからさー」

おちゃらけて言うと間髪入れず

「あんさん変哲ありまくりやん。」



ああ ありがとよ


やっぱり 人に話すもんじゃないだろ
考えたってしょーがない事だ


「なんや あんさん充分強いで?」

「別に弱いとも思ってねーよ」


うーんと考え込む
聞かない方がいいからさっさと向こう行け
皆が居なくなるまで待って聞いてくれたのは感謝だけどな



「話してみぃ なんかこのまんまやったら気持ち悪いわ」


さっき 無理にとは言わないとかなんとか言って無かったか?


「通夜みたいな顔で影しょってられるとキッツイねんっ」

え〜と 気付きませんでした スミマセン




まあ コイツは他の奴に話すような奴じゃないし お前が言えって言ったんだからな
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