ストーリー
□恋バナできる人もいないんだけど
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聞かなきゃよかった
いつも通りしょーもない事で赤面してるから ほんの少しからかったつもりだったんだが
「―――で 世間知らずなんだけど そこがスレてないって言うか///―――」
普段の毒舌は何処に行ったんだ おい
なんか勝手に盛り上がって 惚気まくってるぞ この女。
そういうのは女同士で話す物じゃないのか 友達いないのか おいっ!
とか 頭の中でツッコミを入れるも雰囲気的に言えない
師匠(一応)にどんだけ惚れてるか延々聞かされるのか俺。
「何だかんだ言って優しいし/// ――」
どこがっっ!?
だが ツッコめる雰囲(以下省略)
とりあえず へー とか ふーん とか適当に相槌打って受け流すものの なんかつらいっ! 男にはつらいこの空気っ! 受け流せてないっ何か泣きそうだっっ!!
「あ そろそろ帰らなきゃ
バレたら怒られる」
助かった!!!(涙目)
「聞いてくれてありがとね
周りにこんな話出来る人いないもんだから///」
「へ? あ ああ」
惚気るだけ惚気て スッキリした顔で帰って行った
――――――――――
嵐が去ったような静けさ
本当に女は解らん
改めて 深いため息一つ
「まったく 惚れてる女に他の男の惚気聞かされるとは。」
やたら大人びた呟きは 誰も聞いていなくていい。
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