すとーりー

□嘘と誠
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見守る小柄な少女が ぐっと拳を握る



それに気付いたか 彼女の前にいた白衣の青年が柔らかい声で言う


「・・・彼に任せれば悪いようにはなりませんよ」



その言葉に少女の張り詰めた表情が少し和らぐ

が それはすぐ不安げに変わった


彼女にとっては二人共 無事であって欲しい者なのだから






その想いと裏腹に 刹那銀と黒がぶつかる


双方の刀が閃き 激しい攻防に火花が散った













――― 事の始まりは 数週間前




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