すとーりー

□子狐こんこん山の中
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ぎゅりりりりんっ!!


おそらくブレーキ・・・ 一言でブレーキと言うには あまりにも急に止まり過ぎたから


「どわあああっ!!」


ぐしゃっと 痛そうな音を立てて白髪少年が振り落とされた

どちらかと言えば今まで落ち無かったのが不思議な方で
後部の席とは言えない所に腰掛け・・・・ 踏ん付かまってる二人が衿なり腕なり掴んでたからほうり出されなかっただけだったりする


「「あ。」」


ちなみに今は 双方相手が持ってるだろうと適当に
急なブレーキにびっくりしてフランチェスカにしがみついていた





「ぐっ・・・ き キサマらぁ・・・」


怒りにぶるぶると震えながら二人を睨みつけるも 涙目なのが悲しい
かなり痛かったんですよ うん。





「・・・・困りましたね」


それをスルーする運転席の怖い人。
着物はためかせながらレトロな車(?)かっ飛ばしてるのは傍から見れば格好よかったかもしれない

傍から見れば




「ここから先は徒歩ですね」

よいしょとフランチェスカから降りる


三人は一瞬「?」となったが 落ち着いて辺りを見れば納得


いわゆる山裾。

木が生い茂っていて これ以上フランチェスカで突っ込めば色々と危ない




「・・・・・仕方ねーな」

あの状況でも落とさずに居たらしい 煙管をぷこーっとふかす


「いっちょ バラけるか?」


確かにそうすれば九尾を見付ける確立は上がる
しかし、同時に危険度も上がる

というか三人には 人間であるこの人が言う台詞でない気がする
構造上ダメージ受けたら一番危ないですから


「俺もこの辺としか解らない」

この辺りに居る事は間違いないけれど 相手は伝説の妖 充満する妖気で居場所が搾りきれない



「やむおえん・・・か。」

先程の落下で顔についた泥をゴシゴシと袖で拭く と、
チャキっ!
刀を確認を込めて握る





「では・・・ 皆さん 気をつけて」

まとめ役の言葉に四方に散る


見付け次第何かしら合図をして・・・・ と三名が思う中




「・・・・・・・・ 狐より猫がいいな。」


ツノのある動物が一匹
何やら思案中・・・






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