すとーりー

□丁半揃いました!
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「・・・・当たり前だろ? まだ一回戦だってーの」

わざとらしく肩をすくめ自身満々アピール
ボロを出させるには『上手く騙せてる』と騙すのが一番。



「――― じゃあ 次行こうか」

にい。と笑うはそれと一目で解る この中で一番上の者。

なんせこれでもかと手下をはべらせているので



「では 入ります」

女の声が薄暗い部屋に響いた





―――――――――――





「一・五の丁」


「あー 兄ちゃん達残念だなー 負けっぱなしじゃねーか
どうするよ? 帰るか? ん?」

ニヤニヤしながら小馬鹿にするチンピラ


「・・・・・ あの馬鹿 顔面潰してやりたいなあ」
「怖えよ。」

このような会話がなされてるとは知らず



「まだやるのか
もうそろそろイカサマを暴いて終わりにせんか。カラクリは解っているのだろう」

むーと考え込む銀髪青年
しばし考えた後

「・・・・・・・・・・・・・・・ どうにかして勝てないかな」

  すっぱーん!!


「馬鹿か貴様はっ!
意地になるな意地に!
状況を把握しろっ 勝てんようになっておるのだ どれだけ頭弱いのだ馬鹿たれが―っっ!!」

「ていうか先輩
そのハリセンどっから出したの?」


ツッコミも気にせず酷い言い草
そして

思いっきり大声。


ギロリ


賭博内の視線が四人に集中する

――― しまった!

彼が我にかえるとほぼ同時に

「あーあ だからガキは嫌いなんだよ」


味方からの罵倒。

「! 何だと貴様」



二人周辺の空気が緊迫する


「全くだよ 気に食わないとぎゃーぎゃー騒いでさー」

珍しく意見の同じ双子。


「――― こんなんじゃ 取り戻す前に追い出されちゃうじゃん?」




その言葉に荒くれ者達が警戒をとく
彼らが『取り戻す』のは『自分達の負けた分』と受け取ったのだ



イラついた子供が難癖をつけようとした そう片付けられた


そして もちろん彼は

「・・・・・すまん。」


拳をぎゅっと握り俯く




「・・・・・じゃ そろそろいくか ――」

言葉に三人が師匠を見る

「―― だいたい解ったし」


不適に笑う彼に 三人は確信する


「からくり暴きか」
「イカサマならばどうされても文句は言えんだろうしな」
「師匠、ちゃんと探ってたんだ」



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