すとーりー

□丁半揃いました!
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中に入ると別世界

顔に傷やらなんやら見るからに。の人間がるびっしり

この場に似つかわしくない『お子様』達に視線が集まる



ゴクリ。
緊迫感に白髪少年が喉を鳴らす


そんな彼と対象的に 平然と座る三人

慌て 近くに座る



「混ぜて貰うぜ」

黒い青年が悪い笑みを見せる もちろん演技。


みるからに。のチンピラ達がニヤニヤと笑う


「どちら様もよござんすか

――― では、 入ります!」
正面の女が賽を構える


壺が振られ トンと床に置かれる


「丁」
「丁」
「半」
「丁」
「半」


男達が次々声をあげる

「どうするのだ」
小声で年長三人に聞く

「とりあえず様子見るか?」
「じゃあ 最初の予定どおり普通に」
「駄目だったらやっちゃえばいいんだしね」


話は決まり

「半!」



女が妖しく微笑み 壺をあける

「二・六の丁」

おおと歓声があがる
喜ぶ者も居れば 悔しがる者も。


「・・・負けたな」

「んー?」

やや不安を感じ『一応師匠』に話しかけたものの 全く気にしていない
というか 前さえ向いていない

何故か座ったまま 上半身後ろに向けている


「やっぱイカサマだったか」
「じゃあ こいつら全員サクラかな」

早くも何やら確信したらしい双子 もちろん小声での会話

白い方が小さな先輩に耳打ちする

(次あたりからかなりの確率で俺達勝たせるよ
で 調子に乗ってきたところで負け続けにして「次こそは」精神利用して 身ぐるみ剥がしちゃうって気。)


「・・・・ そ、 そうなのか」

こういう事に疎い彼には驚きの世界らしい

そして 案の定

「兄ちゃんら どうするよ?」

「負けなんて続くもんじゃねえって
男ならもうひと勝負っ!てな」

煽る比較的人のよさそうな男。
まず一人サクラ決定


.
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